はじめに
この記事は、やりたいことや選択肢はあるのに、「何を決めるか/今は決めないか」で止まってしまう人のために書いています。私は、意思決定の整理担当です。
考える順番と論点を整理し、あなたが決められる状態をつくります。
要約
名前が決まらず悩むあなたへ。
それは優柔不断ではなく誠実さの証拠。ネーミングの勘違いをひっくり返し、強さより「続く名前」を選ぶ視点を手に入れる。焦らず、でも止まらないための一記事。
「名前が決まらない人」は、実はまともだ
屋号や商品名が決まらず、何日も、何週間も、時には何ヶ月も悩みます。
そんな自分を見て、
「優柔不断だな」
「センスがないのかな」
と思ったことはないでしょうか。でも、最初に断言します。
名前で悩める人は、かなり健全。
なぜなら、名前とは単なるラベルではなく、これからどんな姿勢で、誰と、どんな関係を築くかを一語で引き受ける行為だからです。軽く決められるほうが、むしろ危ういです。
ほとんどの人が勘違いしている「ネーミングの役割」
ネーミングというと、多くの人がこう考えます。
- 覚えやすいか
- かっこいいか
- それっぽいか
- 流行っているか
全部、間違いではないですが、致命的に足りない視点があります。
それは、名前は「説明するため」にあるのではなく、迷わせないためにあるという視点です。
良い名前はお客さんを説得しません。代わりに、「なんか合いそうだな」と静かに選別します。
定番をひっくり返すネーミング逆転論①
「強い言葉ほど、ビジネスは安定する」はウソ
多くの人が難しい漢字、横文字、概念語を選びたがります。
理由は、強そうに見えるからです。だが現実は逆。
強い言葉は、
・使い続ける体力が必要
・ブレた瞬間に違和感が出る
・説明コストが増えやすい
結果、名前に振り回されます。
本当に安定するのは、意味を背負わせすぎていない言葉です。
定番をひっくり返すネーミング逆転論②
「唯一無二の名前」を狙うと失敗する
「検索しても被らない名前がいい」
これもよくある発想。でも考えてみてください。
被らない名前=誰も使ってこなかった言葉。
人の感情と結びついてない可能性が高いです。
少し被るくらいの言葉のほうが、
・違和感が少ない
・紹介しやすい
・生活に馴染みやすい
ネーミングは、目立つためではなく続けるためにあります。
良い名前に共通する、たった一つの性質
それは、使う人の行動を、自然に整えること
良い名前を持つと、
・無理な仕事を断りやすくなる
・世界観がズレた依頼が減る
・説明しなくても伝わる
名前が、自分の代わりに線を引いてくれます。これがネーミングの本当の仕事です。
初心者でもできる、具体的ネーミング設計ステップ
STEP1:事業内容を書かない
最初から「何をしているか」は書きません。
代わりに、
・どんな空気で仕事をしたいか
・どんな人と関わりたいか
・どんな状態で一日を終えたいか
を書きます。
これは、技術ではなく姿勢の言語化です。
STEP2:動詞・感覚語を集める
名詞を探す前に、動詞や感覚語を出します。
例:
・包む
・整える
・灯す
・ほどく
・支える
ここに、自分の価値観が出ます。
STEP3:「説明しなくていい言葉」だけ残す
候補が出たら、こう自問してください。
この名前、初対面の人に説明したくなるか?
説明したくなるなら、その名前はまだ難しい。
説明しなくても拒否されない言葉だけを残そう。
ネーミングで止まっている人へ
名前が決まらないのは、能力不足じゃないです。人生を雑に扱いたくないだけ。
だから、焦って決めなくていい。でも、一人で抱え込まなくてもいい。
ネーミングは、言葉の問題ではなく思考の整理だから。
名前は、あなたの代わりに沈黙する
良い名前は、雄弁じゃない。静かで、地味で、でも折れない。
あなたが何者かを声高に主張しない代わりに、合う人だけを、ちゃんと招き入れる。
それが、長く続く事業の名前です。
おわりに
決断できない原因は、能力や覚悟ではなく、判断の扱い方が整理されていないだけということがほとんどです。もし今、「決めること自体に疲れている」なら、一度、判断を仕分けるところから始めてみてください。
私は、意思決定の交通整理をしています。


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