はじめに
このブログは、やりたいことや選択肢はあるのに、「何を決めるか/今は決めないか」で止まってしまう人のために書いています。
私は、意思決定の整理担当です。正解は出しません。アドバイスもしません。ただ、考える順番と論点を整理し、あなたが決められる状態をつくります。
AIが進化するほど、なぜ人は考えづらくなるのか
最近、「AIがあるのに、なぜ自分は決められないのか」と感じている経営者や個人事業主が増えています。情報も選択肢も揃っている。アイデアも出る。それなのに「これでいいのか?」が頭から離れない。
よくある誤解は、構想力や発想力が足りないからだ、という考えです。しかし実際には、多くの人は考えられなくなっているのではありません。考えられるものが増えすぎて、扱いきれなくなっているだけです。
AIは優秀です。整理も比較も提案も速い。その結果、人は「もっと良い案があるのでは」「まだ決めるのは早いのでは」と判断を先延ばしにしやすくなります。
AIと人間の構想力が混ざると、判断は重くなる
私の整理では、AI時代の思考停止は、役割の混線から起きています。AIが得意なのは、既存情報の整理・組み合わせ・最適化です。一方、人間の構想力は、目的が曖昧な状態で仮説を置くことや、未確定な未来を引き受けることにあります。
ところが実際の現場では、
「AIの提案=正解候補」
「ひらめき=採用すべき答え」
として同列に扱われてしまう。
抽象的に言えば、AIの整理結果と、人間の直感が、同じ土俵で評価されている状態です。
具体例を挙げると、新規事業を考える場面で、AIが出した複数案と、自分のひらめきを同時に比較し、どれが正しいかを決めようとして止まってしまうケースです。
ここで起きているのは、能力不足ではありません。判断の順番が整理されていないだけです。
今後の時代に必要なのは、ひらめきを「管理」しないこと
ひらめきは、磨くものでも、量産するものでもありません。本来は、仮置きするものです。
AIは「答えっぽいもの」を大量に出してくれます。人間は「まだ言葉にならない違和感」を持ち込みます。この二つを同時に決めようとすると、判断は一気に重くなります。
重要なのは、
・今決めること
・条件が揃えば決めること
・今は決めないこと
を分けること。
構想力とは、正解を出す力ではありません。未確定なものを未確定のまま置いておく力です。
思考が軽くなるのは、能力ではなく扱い方が変わったとき
相談の場では、決断した瞬間よりも、「考えなくていいことが分かった」と言われることの方が多いです。AIをどう使うか、人として何を考えるか。その線引きが整理されるだけで、思考は驚くほど軽くなります。
あなたに足りないのは、構想力でも覚悟でもありません。判断を一人で抱えすぎているだけです。
おわりに
決断できない原因は、能力や覚悟ではなく、判断の扱い方が整理されていないだけということがほとんどです。もし今、「決めること自体に疲れている」なら、一度、判断を仕分けるところから始めてみてください。
私は、意思決定の交通整理をしています。


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