はじめに
この記事は、やりたいことや選択肢はあるのに、「何を決めるか/今は決めないか」で止まってしまう人のために書いています。私は、意思決定の整理担当です。考える順番と論点を整理し、あなたが決められる状態をつくります。
「言語化できない自分=ダメ」だと思っていませんか
頭の中には考えがある。経験も、それなりの実績もある。
それなのに「自分は何者か」「何をしている人か」と聞かれると、急に言葉が止まる。
男性の個人事業主や経営者から、非常によく聞く状態です。
自己表現が苦手。発信が続かない。肩書きを書けない。
その結果、「ちゃんと説明できない自分は、何かが足りないのでは」と感じてしまう。
ですが、ここでひとつはっきりさせておきます。
自己表現で詰まる原因は、能力やセンスの問題ではありません。
多くの場合、考えが未熟なのではなく、
「判断すべきこと」と「表現しなくていいこと」が混ざっているだけです。
男性が自己表現で詰みやすい構造
自己表現=結論を出すことだと思っている
男性は特に、「話す=結論を出すこと」「表現=完成形を見せること」と捉えがちです。
そのため、少しでも曖昧さがあると、口を閉ざします。
・まだ途中
・考えが揺れている
・言葉にしきれていない
こうした状態を「出してはいけない」と無意識に判断しているのです。
しかし実際には、自己表現とは結論ではなく、判断の途中経過です。
この誤解が、自己表現のハードルを不必要に上げています。
判断と評価が同時に走っている
自己表現しようとした瞬間、頭の中で次のことが同時に起きます。
・これを言ってどう思われるか
・浅いと思われないか
・ズレていないか
つまり、判断と評価が同時進行している状態です。
これでは、言葉が出なくなるのは当然です。
本来、
- 判断する
- 伝える
- 評価される
この3つは分けて扱うべきものです。
ところが多くの人は、これを一気にやろうとして止まります。
抽象と具体が混ざっている
抽象的な思考が得意な人ほど、自己表現で詰みやすい傾向があります。
・全体像
・構造
・本質
これらが頭に浮かんでいる一方で、
「それをどう言葉にするか」という具体レベルが未整理なままです。
結果として、「何かは分かっているけど、説明できない」状態になります。
これは能力不足ではなく、整理の順番の問題です。
具体例で見る「詰まり方」
抽象的な例
ある経営者は、「自分は何を売っているのか分からなくなった」と言います。
話を聞くと、やっていることは明確で、成果も出ている。
ただし、
- 事業の判断
- 自分のスタンス
- 今後の方向性
これらを一つの言葉にまとめようとして、詰まっていました。
本当はまとめる必要はありません。
今は「何を決める段階か」を整理するだけで十分だったのです。
具体的な例
別の個人事業主は、発信が止まっていました。
理由は「何を言えばいいか分からない」。
整理すると、
・言いたいことはある
・でも、それが今の立場で言っていいのか迷っている
・評価される前提で考えている
この3つが混ざっていました。
発信の問題ではなく、判断の仕分けがされていなかっただけです。
視点を変えると、急に楽になる
自己表現ができないのは、意思が弱いからでも、言語能力が低いからでもありません。
「今、何を決める段階なのか」
「これは判断か、表現か、評価か」
これを分けて扱っていないだけです。
整理すると、多くの人がこう言います。「話していい状態じゃなかっただけですね」と。
自己表現とは、自分を説明することではありません。今の判断位置をそのまま外に出すことです。
完成させなくていい。整えなくていい。順番だけ、間違えなければいい。
おわりに
決断できない原因は、能力や覚悟ではなく、判断の扱い方が整理されていないだけということがほとんどです。もし今、「決めること自体に疲れている」なら、一度、判断を仕分けるところから始めてみてください。私は、意思決定の交通整理をしています。


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