はじめに
この記事は、やりたいことや選択肢はあるのに、「何を決めるか/今は決めないか」で止まってしまう人のために書いています。私は、意思決定の整理担当です。考える順番と論点を整理し、あなたが決められる状態をつくります。
なぜ、アイデアがあるのに前に進まないのか
ビジネスアイデアはある。学んでもきた。情報収集もしている。
それなのに、形にならない。動き出せない。決めきれない。
多くの人は、ここで「自分には実行力がない」「センスが足りない」「まだ準備不足だ」と考えます。ですが、個人事業主や経営者を見ていると、この認識はほぼ間違っています。
止まっている理由は、能力や熱量の問題ではありません。
判断すべき論点が混ざったままになっているだけです。
優秀であるがゆえに、可能性を同時に考えすぎる。失敗リスク、将来性、周囲の評価、収益性、やりたい気持ち。これらを一度に扱おうとして、思考が重くなっている状態です。
ビジネスアイデアが止まるとき、頭の中で起きていること
判断が止まる構造は、とてもシンプルです
アイデアが形にならない人には、共通する思考構造があります。
それは「決める話」と「考える話」と「まだ決めなくていい話」が混在していることです。
本来、
・今決めること
・情報を集めること
・未来に委ねること
は分けて扱うものです。
しかし多くの人は、これを同時に処理しようとします。
結果として、「全部中途半端に考えて、何も決まらない」状態になります。
優秀な人ほど、全体像を一気に考える
構想力のある人ほど、ビジネスの完成形が見えています。市場、競合、収益モデル、将来展開。
だからこそ、「ここで決めていいのか?」という迷いが生まれます。
これは慎重さではなく、判断の粒度が揃っていないことが原因です。
大きな話と小さな判断を同じテーブルに乗せてしまうと、思考は必ず止まります。
個人事業主の新サービス相談
新サービスを考えている個人事業主がいました。やりたい内容も、提供価値も言語化できている。
それでも半年以上、公開できずにいました。
整理してみると、
・今決めるべきは「誰に試すか」
・まだ決めなくていいのは「最終的な価格」
・考えるだけでいいのは「将来の拡張」
これが全部混ざっていたのです。
判断対象を分けただけで、「まず出す」という決断が自然に出ました。
共通点は「考えすぎ」ではなく「整理されていないこと」
よく「考えすぎだよ」と言われますが、これは正確ではありません。
問題は、考える順番が整理されていないことです。
ビジネスアイデアが形にならない人ほど、
・正解を出そうとする
・失敗しない選択を探す
・一度で決めきろうとする
傾向があります。
しかし、ビジネスの初期段階で決められることは限られています。
決められないものを、決めようとするから苦しくなる。
「今は決めなくていい」という判断も、立派な意思決定です。
ここを切り分けられるかどうかが、前に進める人と止まる人の分かれ目です。
視点を変えると、思考は一気に軽くなる
ビジネスアイデアが形にならないのは、あなたが弱いからでも、覚悟が足りないからでもありません。判断の扱い方が整理されていないだけです。
決めることを減らすと、人は動けます。全部を確定させようとしなくていい。
「今日は何を決めないか」を決めるだけで、思考は驚くほど軽くなります。
おわりに
決断できない原因は、能力や覚悟ではなく、判断の扱い方が整理されていないだけということがほとんどです。もし今、「決めること自体に疲れている」なら、一度、判断を仕分けるところから始めてみてください。私は、意思決定の交通整理をしています。


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